はじめに
この記事では、ファジアーノ岡山のJ1昇格を契機に進む新スタジアム新設の背景や署名活動、そして新スタジアムがもたらす地域へのメリットについてご紹介します。
スタジアム新設の背景と署名活動
ファジアーノ岡山の新スタジアム建設においては、日本代表戦などの国際試合開催が可能な2万5,000人規模のスタジ、その建設費用は約200億円 と試算されています。
2025年6月、ファジアーノ岡山や県内のサッカークラブ、各スポーツ協会、ファン・サポーター有志らによって「新スタジアムの整備を推進する会」が設立されました。
これは、J1リーグ戦で全てのホームチケットが完売し、観戦を希望する多くの人が入場できない状況が続いているためです。
こうした需要の高まりを受け、サポーター有志による要望書が県に提出され、スタジアム新設への機運が一気に高まっています。
また、地域のスポーツ振興や街づくりの新たなシンボルとして、複数の競技団体・クラブが連携。
岡山県全体の活性化を目指し、新スタジアム整備のための署名活動が2025年6月26日から9月30日まで実施されています。
初日は岡山駅・倉敷駅・津山駅などでPR活動も行われ、広く県民に協力が呼びかけられています。
- 募集期間:2025年6月26日(木)~9月30日(火)(予定)
- 提出先:岡山県・岡山県議会
- 設置・回収場所:ファジアーノ岡山各拠点(事務所、フットサルパーク、ファジスクエア等)
署名は署名用紙での署名とインターネットでの署名を受け付けております。
スタジアム新設の主なメリット
- 地域経済への波及効果
J1昇格による年間経済効果は約 54億円 へ拡大(J2時代より約 23億円増 )。
観客動員数もJ2時代の9,000人からJ1昇格時には 14,000人 への増加が見込まれています。
新スタジアムの建設でよって新たなイベント開催や関連ビジネスの創出、宿泊・観光消費が増え、地域経済全体の好循環が期待されます。 スタジアム内外の飲食・物販は2.1倍に増加するとの見込みもあります
- 国内外の先進事例から見る効果
スタジアム新設や複合化により、地域の活性化や雇用創出が実現している事例が多数あります。- サンフレッチェ広島:周辺飲食店への経済効果 +12億円
- V・ファーレン長崎:約1,000人の新規雇用創出
- 鹿島アントラーズ:フィットネス会員数16倍
- 海外(コベントス等):クラブ売上2倍
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観戦希望者の受け皿拡大・スポーツ振興
新スタジアムの新設によって、これまで入場できなかった多くのファン・家族連れも観戦可能に。
県内複数クラブやスポーツ団体が連携し、スポーツを核とした新しいコミュニティ拠点の創出が見込まれます。 -
地域ブランド・イメージの向上
岡山の新たなシンボルとなり、県内外からの認知度アップや観光資源としての効果も期待されています。
スタジアム新設の主なデメリット
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200億円単位の巨額投資が必要
- 資金調達の難航する
- 銀行融資には収益安定性と自治体・企業等との官民連携が不可欠
- 税金が投入される場合、市民の理解が必要
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運営・維持コスト負担
- 非試合日の活用(イベントや施設併用等)できなかったり、J2降格などがあると投資回収できず、赤字転落の可能性がある
参考
おわりに
この記事では、ファジアーノ岡山の新スタジアム新設をめぐる背景や署名活動、そのメリットについてご紹介しました。
スタジアム新設の署名を検討されている方の参考になれば幸いです。